哲学ツイート

虚構と真実

 「宗教はある種の安酒だ。その中で資本の奴隷は自分の人間的尊厳と欲求を、何とか人間らしいものになる事で忘れる」・・・レーニン

 「真理は醜いもの」・・・ニーチェ

 最近、「サピエンス全史」という本を読んでいて(まだ読み終わってはいませんが・・・)、生物の中でも、しかも人類の中でも、サピエンスのみにしかない本能の1つである「虚構の共有」という事を学び、私自身はそのことについてはすごく共感というか、納得というか、なんか自分自身の哲学の課題の1つの回答が得られた気がしました。

 ただ、「虚構の共有」というのは、「嘘の共有」というわけではなく、人間(サピエンス)は、想像上の産物を共有し、それを人間社会で真実とすることだと思います。宗教や貨幣制度がいい例です。

 私が高校時代に「もしライオンンに神を描かせたら、きっとライオンの形をした神を描くだろう」というような内容の言葉を読んだ時に、「確かに!」と思ったことを覚えています。ただ、今では「ライオンには神という認識や概念はない」という事の方がしっくりきます。

 人間にとっては、複数の人間が「本当だ!」と思ったことが、物質的になくとも、矛盾していようと、想像上の産物であろうと、「真実」になると考えると、何が真実で、何が嘘で、何が虚構なのか、ちょい考慮迷子になります(-_-;)

 ただ、「虚構は真実」になり「真実は虚構」にもなるというのが人間社会の根本にあるというのか、人間社会の本質であるという事は、納得できます。

 人間の本質に「虚構と真実」の相関があることを学ぶことができて、満足している反面、訳ワカメな自分もいます。まあ・・・「そんなんどうでもいいじゃん!」と言われればそれまでなことを考えている今日この頃でした(^_^;)

虚構と真実

 

 

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yu-sinkai

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