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長寿は恩恵?悪夢?~高齢化での定義の変革~

 最近、「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」と言う本を読んでます。と言っても、まだ70Pくらいしか読んでませんが(;^_^A

 ただ、最初の説明をざっくり簡単に言うと、「人生100年時代が当たり前になってきて、過去の生活モデルは役に立たない」と言うような話から始まります。過去の生活モデルとは「教育→仕事→引退」です。この「教育」は学校や大学、働くための勉強みたいな概念を指します。そして、「『若い・老いている』の概念が変わる」と言う説明もあります。

 これを読んだ時に、私が小学生の頃は60歳代って今の80歳くらいのイメージだったことを思い出し「なるほど!」と思ったことや、長寿になればそれだけライフスタイルが変わると言うだけでなく、ライフスタイル自身の考え方を変えないといけない時代なんだなと考えさせられました。

 人生100年は長寿と言う「幸福」か「悪夢」に人それぞれで代わります。お金の話だけで言えば、まあ「悪夢」に近くなる気がします。この本に記載しているのですが、ロンドンのビジネススクールで有名なMBAの授業で、100年ライフについて話すときに、学生たちに自分の人生のシナリオを考えさせる為に、みんながまずう1番に考える、お金の問題について尋ねるそうです。

 「100歳まで生きるとして、勤労時代に毎年の所得の訳10%を貯蓄し、引退後は最終所得の50%相当の資金で毎年暮らしたいと考える場合、あなたは何歳で引退できますか?」

 という問題です。嫌ですね~・・・怖いですね~・・・(._.)。そして・・答えは(細かい設定は置いときまして)

「この場合は80歳代まで働くことが求められる。」

 「マジっすか(-_-;)。」と殆どの人がなると思います。長寿化の恩恵に浴したい場合は、そこまで働かないといけなくなる計算らしいです・・・でも、うすうす「そんな感じになるんじゃないかなぁ~」と思った人もいると思います。

 高齢者の定義は65歳以上です。細かく言うと65歳以上が「前期高齢者」、75歳以上が「後期高齢者」と分かれます。また、日本では仕事ができる年齢である生産年齢が『15歳以上65歳未満」と言われています。これからはこれらの定義的概念自体を変えないと、生きにくくなることは間違いないと私自身は考えています。

 同じようなことは今に始まったことではないです。歴史をみると、男性が成人する「元服」は12歳~16歳でした。「パンがなければお菓子をお食べ(/・ω・)/」と言う言葉で有名な18世紀に生まれたマリーアントワネットは14歳の時に15歳のルイ16世と結婚しています。まあ、特殊な例でもありますが・・・

 時代によって、世間から「大人になる」、「高齢者である」、「まだ子供(未成年)である」と言う概念は変わってきています。ただ、人間が生物以上の人工的能力を手に入れてきた恩恵により、「大人になる」or「まだ子供(未成年)である」と言う概念が年長になることに加えて「高齢者である」と言う概念も年長になるという事です。

 子供はある意味大人になる猶予期間であるモラトリアムに余裕を持てますが、大人は高齢者と認識されるまで長く働かなくてはいけない💦という事にもなります。私みたいな中年層が聞くと「勘弁して下さいよぉ~(´;ω;`)ウッ…」と言うような声が聞こえてくる気がします。

 でも、長生きは『幸福と悪夢どっち?」と言われると、その回答は「その人次第」となります。まだ、この本を全部読んでいないですが、基本的には世の中は変わり続けているので、それに対応できる人生スタイル「マルチステージ」を考えていかないといけないと論じています。

 私の考えでは、「教育→仕事→引退」から、「教育→仕事しながら教育→仕事しながら教育・・・→引退」みたいになるのかなって思っています。そして、高齢者の概念も「65歳以上で働けないと」や、ある意味「遊べない人(活動が積極的にできない人)」みたいになってくるんじゃないかと思います(-_-;)。所謂、生産年齢の指標がある意味「年齢がどうか?」から「働けるかどうか?」みたいな、数字的に示しにくい曖昧な概念になってきそうな気もします。

 私個人は、「人生マルチステージ化」はある意味楽しそうと思います。まあ、考え方は人それぞれですが、考え方ではなく時代は確実に長寿世界に向かっているので、それに対応する対策を個人個人考えないといけなくなります。

 長寿は人間のもたらした「幸福」なのか?「悪夢」なのか?

 どっちに転ぶかは個人個人の時代や働き方、自分への教育なんかで変わります。私個人は、長寿自体は望んでいませんが、長生するのであれば、もちろん「幸福」と受け止めたいので、長寿を恩恵と受け止めれるように生きていこうとは思います。長寿を恩恵と思えれば、人生もわりかし面白くなりそうですから(^_^;)。

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yu-sinkai

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