「旅ころも 木の根 かやの根いづくにか 身の捨られぬ処あるべき」・・・一遍上人
盆踊り・・・まあ、日本人のほとんどが知っている、お盆の時期に音楽に合わせて踊る日本古来からの踊りです。日本の夏の風物詩でもあります。日本各地で独自の踊りが存在し、海外からも高い人気を誇っているそうです。
ただ、そもそも盆踊りって何なん?と思ったので調べてみました。
盆踊りの由来は「念仏踊り(踊念仏)」だそうです。「念仏踊り・・・なんじゃそりゃ?」と思う方もいると思います。平安時代の中期頃に「田植え前に豊作を祈願した踊り」として「田楽(でんがく)」が誕生します(諸説あり)。
そして、同時期に「空也上人(くうやしょうにん)」という坊さんが、太鼓などの音に合わせて踊りながら念仏を唱える「踊念仏」を布教させます。この「田楽と踊念仏」が結びつき、盆踊りの由来となったそうです・
また、鎌倉時代に仏教で庶民を救おうとして6つの宗派が立ち上がります。「浄土宗」「浄土真宗」「時宗」「日蓮宗」「臨済宗」「曹洞宗」です。その中の「時宗」の教祖である「一遍上人」が布教させたのが「踊念仏」です。衣類がはだける程無茶苦茶踊ったそうで、庶民にも人気があったようです。
元々日本は「先祖崇拝」という概念がありました。そこで中国から「盂蘭盆会(お盆のこと)」が輸入され、「先祖崇拝」+「踊念仏」+「お盆」≒「盆踊り」みたいな融合をしたということです。ちなみに、お盆は8月15日に踊って、16日にご先祖様を送り出すという流れらしいです。
この流れは室町時代から始まったと言われており、盆踊りは500年以上の歴史を持つ行事ということにもなります。
江戸時代からは神事的な行事に加え娯楽的な要素も含まれてきます。地域住民や友人等と楽しむ一つのイベント的な感じでね(^-^)また、当時は男女が一緒に集まるイベントがあまりなかったそうです。そこで盆踊りは男女が一緒に集まる場であったため、男女の出会いの場としての役割を果たすようになったそうです。
そして今に至るわけです!まあ・・・私は盆踊りを踊ったことがないのですが・・・なんかサーセンm(__)m
ただ、2年前に亡くなった祖母がよく私に言っていたことを思い出しました。
「人は生まれだから悪く言っちゃいけない!」
訳をすると、「人は環境だったり性格だったり、様々なものを生まれながらに背負っている。それは自分でも変えられないものがあるから、その人のせいじゃない。だから人を悪く言ってはいけない!」ということです。
ご先祖様がいるから私もいる。まあ・・・当たり前ですよね(~_~;)ただ、お盆みたいに時折「ご先祖様を想う」ということも、人生にとって必要なんじゃないかなぁ~なんて、ほろ酔いながら考えている今日この頃でした( ̄▽ ̄;)。