「あなた方の中で、罪を犯したことのない者が最初の石を投げなさい」・・・・イエス・キリスト
紀元後間もないヨーロッパ方面では、「姦通罪(浮気してセックスする罪のこと。)」を犯した女は、木に括り付ける等して動けなくされ、そこで民衆から石を投られて殺されるという罰を受けてたそうです。
そこで、キリストは「罪を犯したものを石を投げて裁くのであれば、罪を犯したことのない人だけが、石を投げる権利を持つ」と言うような意味合いで、冒頭のセリフを言います。そうすると、誰も石を投げれなかったそうです。
なんて、キリストの話の中で私の好きなシーンの1つです・・・まあどうでもいいですね(-_-;)
キリスト教は一神教の中でも一番幅広く布教された宗教です。その中でも、時代によって同じキリスト教内でも分断と対立が繰り返されてきました。
4世紀末期に、ヨーロッパは西と東に分かれます。そこでキリスト教も西と東でまずは対立をしていきます。
旧約聖書(ユダヤ教)や新約聖書(キリスト教)、クルアーン(イスラム教)では偶像崇拝は禁止されています。なので、神様や天使、モーセやキリスト、ムハンマド等の絵を描く等の事を固く禁じてきました。
そんな絵を描いたら殺されるぐらい重い罪になったりします。
しかし、西ローマでは言葉が通じなかったりした為、キリスト教を絵で説明する必要があり、偶像崇拝禁止を破ってしまいます。そこから西ローマと東ローマでキリスト教の考え方が分かれます。
そして、プロテスタントとカトリックの宗派に分かれるきっかけは16世紀初めごろ、ヨーロッパを牛耳った一族の1つである「メディチ家」の中でも「豪華王」と呼ばれた「ロレンツィオ」が子供を教皇にすることから始まります。
豪華王の子供は「ローマ教皇レオ10世」となります。そして、サンピエトロ大聖堂建設の資金のために、「贖宥状(免罪符)」という物の販売をドイツで始めます。
レオ10世は、
「キリスト教を信じるのはみんな天国に行きたいからだ・・・よし!死んだら天国に行けるチケットを発売しよう!」
と考えたそうです。そのチケットが「贖宥状(免罪符)」というわけです。「贖宥状」を買ったら天国に行けますよ!と宣伝して販売しました。
哲学書もですが、昔の聖書はラテン語であり知識人しか読めなかったため、ラテン語が読めない人はラテン語の読める知識人の言う事を信じるしかなかったらしいです。当時のラテン語は今の英語の様に、共通語だったわけです。
しかし、そうすると自分たちの都合のいいように解釈する人がでてきます。その最たる人こそ「レオ10世」です。しかも、「レオ10世」は「腐敗の頂点」とまで言われたらしいです。
そこで、ルターという神学者が「聖書には贖宥状とかそんなのは書いていない!嘘つくんじゃねぇ~~~」と怒り、教会に95箇条の抗議文を協会に張りつけます。このルターがローマ教皇を批判したことから「プロテスタント」が生まれます。
「カトリック」は「普遍的」という意味で、2世紀ごろから使われていたらしいです。「プロテスタント」は「抗議する」という意味で、このルターの抗議から始まったわけです。
ちなみに、ルターは聖書をドイツ語に翻訳して、その当時の最新技術である「活版印刷」によって、「ドイツ語版聖書」を世に広めていきます。
しかも、この当時に「プロテスタントとカトリック」以外のキリスト教も出現します。
それは「イギリス国教会」です。
当時のイギリス国王「ヘンリー8世」が「離婚したい・・・でもキリスト教は離婚したら駄目だし・・・」という悩みを抱えていました。
超有名な漫画である「ベルサイユの薔薇」でも、「ルイ15世」が天然痘の病で死ぬ前に、神父に神の許しを請います。その時に神父は「キリスト教の教えにさからい神を侮辱して傍に置かれている妾(愛人)を追放しなさい」と言うようなシーンがあります。
まあ、どうでもいいすね。どうでもいいついでに、意外にイスラム教は離婚は駄目ではないです。その代わり、離婚しづらい仕組みはありますが・・・
で・・・話を「ヘンリー8世」に戻すと、「離婚したいから、イギリスのキリスト教は離婚OKと改革します!」となり、新しく「イギリス国教会」を立ち上げます。その後「メアリー」さんがカトリックに戻しますが、その次の「ヴァージン・クイーン」の異名を持つ「エリザベス1世」が「イギリス国教会」を定着させます。
この当時のヨーロッパはルネサンスの時代であり、人間中心に思想からも復興しようという時代でした。そこで、絶対的なキリスト教の教えも、ある意味人間中心的になってきたことで、プロテスタントとカトリックが分かれたと言っても過言ではない気がします。
プロテスタントもカトリックも、まず第一に「神の存在」が大事ですが、第二にプロテスタントは聖書・カトリックは教会を大事にしているそうです。お祈りの仕方も違います。十字を切るのがカトリックで、十字を切らないのがプロテスタントです。
また、司祭を「牧師」と呼ぶのがプロテスタントで、「神父」と呼ぶのがカトリックです。
他にも違いはたくさんあるそうですが、気になる人は是非Google先生にでもお聞きくださいm(__)m
なんてなんて、ちょっとしたキリスト教の雑学の1部ご紹介でした(:一_一)