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アルツハイマー型認知症~感情の記憶~

 

アルツハイマー型認知症・・・認知症の中でも約7割を占めている疾患です。このアルツハイマー型認知症は海馬が委縮します。海馬の働きで大きいのが「記憶」です。なので、海馬が委縮すると記憶そのものが出来なくなります。

 よく、アルツハイマー型認知症は物忘れが激しい、短期記憶(2,3分前の記憶等)能力が低いなんて言われますが、アルツハイマー型認知症が進んだ人はそもそも「記憶ができてない」ということになります。

 忘れるというよりは記憶自体ができてないので、本人にとっては「なかった出来事」「聞いてないこと」「知らないこと」等のように感じます。

なので・・・「さっき言ったでしょ!!」と言っても本人にとっては「聞いとらんがな!お前言ってないやん!」となるわけです。

 でも、不思議なのが「怖い人」「嫌いな人」なんかは割かし覚えてたりしますし、不機嫌になったら、すぐに不機嫌を忘れるわけでもなく不機嫌がある程度続きます。

 これは、海馬の近くにある「扁桃体」の力らしいです。海馬の能力は落ちてきますがこの「扁桃体」の能力は温存されるので、「怖い人」が分かったり、不機嫌のままであったりするらしいです。

 「扁桃体」とは、ストレスホルモンと言われる副腎皮質からでる「コルチゾール」というホルモンに対して即座に反応を示します。例えば私たちが事故にあいそうになり「危ない」と感じると、反射的に体が動き、「ドキドキ」しますよね。この危険信号を鳴らす役割が「扁桃体」にはあります。

 扁桃体は「危ないこと」や「怖いこと」、「嫌なこと」等に対してコルチゾールをすぐに察知するので、アルツハイマー型認知症になって、「情報的記憶」が出来なくなっても「感情的記憶」は残ってしまうというわけです。

 扁桃体は「高等脊椎動物」にあるそうです。脊椎動物とは背骨で体を支えている動物で、高等脊椎動物の線引きは分かりませんがラットやハリネズミにもあるらしいので、ある程度の脊椎動物にはあるのかな?と思っています(。

 人慣れしていない野良猫なんかが、人を見た瞬間に逃げるのは、この扁桃体が「危ないから逃げろ」という指令を出すかららしいです。また熊なんかが人と会った瞬間人を襲うのも「危ないから殺せ」という命令をするかららしいです。・・・多分( ̄▽ ̄;)

 気になる人はご自分で調べてみてください。そして間違ってたらごめんなさいm(__)m

 ただ感情は記憶に勝るもので、脳の仕組みや作用って面白いもんだなぁ~なんて、チョイほろ酔いで脳があまりきちんと作用していない今日この頃だったりしています(/・ω・)/

 

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