哲学ブログ

人間とテクノロジー~Balance~

「教育は世界を変える最も強力な武器」・・・ネルソン・マンデラ

 人間は3つの革命を経て、現在の世界を築いていると言われています。約7万年前に起こったと言われる「認知革命」、約1万年前に起こった「農業革命」、約300年前に起こった「産業革命」です。そして現在は「情報革命」が起こっているなんて言われたりもしてますね。

 「認知革命」・・・虚構の共有が出来るようになり、神や法律等を大勢の人が信じることで、多くの人間を統率できるようになりました。 現在では宗教はもちろんですが、お金や法人と言う組織を共有することで人間社会は成り立っています。

 「農業革命」・・・小麦の奴隷になることで一つの場所に留まる様になり、結果子孫繁栄に繋がりましたが、貧富の差がでてきて争うようにもなりました。ただ、そのおかげで現代では主食に困る人が殆どいなくなりました。代わりに「糖尿病」というリスクも上がりましたが・・・

 「産業革命」・・・言わずもながですが、蒸気機関車の開発や製鉄業の成長等により、ここで一気に人工的進化を人類は飛躍させます。産業革命をベースに、現在の私たちはテクノロジーの恩恵を受けていると言っても過言ではないです。

 そして、テクノロジーが進む速さは尋常じゃないくらい早いです。この何十年かで、生活スタイルが劇的に変わってきました。私が高校生の頃(約25年前くらい)に携帯電話が学生の間でも普及し始めました。その頃の着信はなんと「1和音」・・・「16和音」になった時には「CDみたい‼‼‼」なんて言われてましたが、今では普通にスマホでCDどころか動画も綺麗に見れます。10年そこらで生活様式がここまで変わるとは想像もつきませんでした(・_・;)

 また、Amazonができたことにより、書店は非常に少なくなりました。Twitterができたことにより、新聞の需要が大分減りました。Instagramができたことにより、ファッション雑誌が必要なくなりそうです。ビットコインやイーサリアムが普及すれば、銀行もいらなくなるとも言われています。

 テクノロジーの進みは半端なく早く、何か人間の創った仕組みや人間自体が負けてる感があるような雰囲気を感じる事があります。そこから最近私は「自然と人工」、「人工と人間」、「人間と科学」なんてことを考えるように成ました(^^ゞ

 細かいことは置いておきますが、人間が人間に因ったテクノロジー開発で、人間自体が必要なくなるかもしれないという現象は、主に産業化革命の時に一度ぶち当たっていますよね‼‼‼だって、蒸気機関車が出来れば馬車なんて必要ないですし、物の開発が機械的になった分、人間の手は少なくて済むようになりましたから・・・

 ただ、当時は産業革命により「必要な職種が変わった!」と言う認識の方が正しい気がします。蒸気機関車ができたせいで、馬車をひく人(今で言えばタクシー運転手に近いのかな💦)はいらなくなりましたが、蒸気機関車をつくる人では必要になりました。また、石炭を掘り起こす人が必要にもなりました。他にも例えはありますが、まあ置いときます(^_^;)

 現在ではテクノロジーの代表的な存在であるAIの進化が進んでいて、AIが人間にもたらす利益と不利益の論争がよく論じられている気がします。そして、現代人は人生100年が当たり前になります。人生100年が当たり前になるので、AIなんかのテクノロジーを理解することが、私みたいな中年おじさん以下からは、非常に必要なことだと思います。

 だからと言って、テクノロジーオンリーで考えても、人間は基本的には自然的な存在ですので、絶対不具合を生じると思います。農業を始めたことにより人間は「ヘルニア」と言う疾患と戦い続ける事になりました。現在でもホワイトカラーの職種も腰痛には悩まされます。また、米やパンなどの炭水化物(糖質)を食べすぎて「糖尿病」になったりします。

 なので、生物としてと言うか、自然的な人間と言う側面とテクノロジー的なAIなんかの人工的、所謂、機械的な人間の側面をうまく折衷する様な事が、下らない人生を面白くしてくれる思想の1つなのかもしれない・・・なんて思う今日この頃でした(~_~;)

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